幼児と自然

 子どもにとっての自然の意義を考えよう ~心身の成長~命の教育~環境教育~

精華女子短期大学 ●幼児と自然● 【子どもにとっての自然の意義を考えよう】 [たけちゃんの生きもの見つけた]

無藤先生の幼児教育学たけちゃんの生きもの見つけた保育者養成奮闘記学生も頑張ってます!

たけちゃんの生きもの見つけた

. 居候も命がけ ジョロウグモ -その2-


 前回もお話ししましたジョロウグモですが、オスは成体になると自分の巣を捨ててメスを探して歩きまわり、メスの張った網に居候するようになります。(写真はWikipediaより)目はほとんど見えないので、メスの出すフェロモンを頼りにメスの巣にたどり着くようです。食べ物はどうしているかというと、メスが捕まえた餌のおこぼれをもらっているみたいです。

 普通1~3匹がメスの巣に居候するような形ですんでいます。多い時には10匹以上いる場合もあるそうですが、そのような場合にはメスをめぐってケンカが起こります。ケンカは体が大きいオスが強いみたいです。ケンカで巣から落とされると負けですが、落とされたオスは運が悪いとそのまま巣に絡まってメスにつかまり食べられてしまう事も。居候も命がけです。

 体の大きさが強さに比例しているようで、私もいくつか巣を観察してみましたが体の大きいオスがメスに一番近い場所に陣取っていることが多かったです。メスに近い場所のほうが交尾に有利ですしね。

 交尾のときも命がけ?正面から求愛するとメスに食べられてしまう場合もあるので、オスはメスが最後の脱皮をした直後や餌を食べている時に交尾をすることが多いようです。脱皮直後のメスは動かないので、食べられる心配がないですからね。



 昆虫などでは交尾のあとオスはすぐ死んでしまうものも多いですが、ジョロウグモのオスは他のオスからメスを守るために交尾のあともメスの巣で居候を続けます。 ジョロウグモ オスとメス
 右の写真のように(写真のオスの足は6本で2本欠けている)足の欠けたオスがいることがよくありますが、これはオス同士の激しいケンカで足を失ってしまっているようです。ここでもケンカで網に落下してメスに食べられてしまうものもいるようです。

  一方、メスは交尾を終えて冬が近づくと、産卵を控えておなかに卵をかかえているので、腹部がパンパンに膨らみ鮮やかな黄色と青の模様がはっきりとしてきます。おしりの赤い色も鮮やかになります。そして寒くなる11月の中頃から12月初め頃には木の幹や建物の壁などに卵をうみつけます。

 卵は赤い色でたくさんのふかふかなクモの糸につつまれて(卵のうといいます)春まで守られます。
ジョロウグモ オス










ジョロウグモ 卵のう
 ところでメスは卵を産んだ後も卵のうのそばにいて卵を守り、やがて寒くなると力尽きて死んでしまうと多くの資料には書いてありました。残念ながら私はジョロウグモの卵のうや守っているメスの姿はいまだに右のような写真でしか見た事はありませんが…ジョロウグモを観察しているとどうもそうではないようです。

 12月に入って、おなかがほっそりしたメスが巣にいるのを多く見かけました。先日までおなかが膨らんでいたので産卵を終えたメスなのは間違いないはずなのですが…さらに、巣に獲物がかかると食べていたので食欲もあるみたいです。

 いろいろ調べていると、あるジョロウグモの研究者のページを発見しました。それによると卵のうのそばで力尽きて死んでしまうのはごく一部で、多くのメスが卵を産んだ後、元の巣に戻ったり、新しく巣をつくってしばらく生き続けるのだそうです。ただ、これは早い時期に卵を産んだメスの場合のようで、12月に入って卵を産んだメスは力尽きて死んでしまう事のほうが多いそうです。また、産卵を2回するものもいるそうです。

 でも九州北部は温かいからなのか12月半ばでも卵を産んだ後の元気なメスがいっぱいいました。おなかの膨らんだメスも2~3匹ほど見かけましたが、ひょっとすると2回目の産卵を控えたメスだったのかもしれません。

 またオスメスともに霜が降りるくらいの寒さでは死なないようで、12月終わりごろになって餌がなくなることで飢えて死ぬほうが多いようです。

 ジョロウグモ、まだまだ分からないことが多いのかもしれないですね。


  調べている途中、あるサイトにジョロウグモは食べられると書いてあって驚きました。産卵前の腹部が大きく模様が鮮やかになったメスを食べるとおいしいって書いてありました。イナゴの佃煮ならまだしもなぜジョロウグモを…。

 タランチュラを食べる部族がいるとかテレビであったけどあんな感じなのかしら?

 料理法は簡単。さっと30秒ほど熱湯にさらして、足を取って(頭ごと取って腹の部分だけ食べるみたいです)塩コショウをするだけでおいしく食べられるそうです。カラッとあげて塩コショウをしてもいいそうです。なんともシンプルですね。

 残念ながら今年はほとんどのメスが産卵を終えてしまいましたが、食べてみたい方は来年お試しあれ。


▲ページTOPへ


Copyright © Child-senseofwonder.com